現在、私はアメリカに滞在中です。
転勤でアメリカに来ている家族の手伝いをするためですが、同時にアメリカの様々な危機管理の考え方を調査、研究も目的のひとつ。
情報は、主に小学校やプリスクールで収集しています。
改めて思うのですが、アメリカの危機管理の考え方は現実に即しています。
今までの日本にはない具体的な教え方です。
日本では、子供を守り育てる事に大人やコミュニティーが大きく関与していたので、アメリカなどのように子供への被害が多発していなかったという事もあります。
しかし、現在の日本にはそのような関与がなくなってきていると言ってもよいでしょう。忙しく余裕がなくなっていく社会では、子供は自分で危機と対処できる能力を備えなければいけません。
リスクウォッチではアメリカ発の子供を中心とした危機管理教育を実施し、近年頻発している危機に備えたいと教育を行っています。
例として、いなくなった子供のケースを紹介します。
事例
お母さんと子供の兄弟2人がショッピングセンターに行きました。おもちゃ売り場でお母さんがお手洗いに行っている間、弟を見ていてとお兄さんに言いつけてトイレに行きました。2人でおもちゃ売り場を歩いていると突然弟の姿が見えなくなりました。あなたはどうする?
答え
1.売り場の人に直ぐに言いなさい。弟がいなくなったので店内警備員に連絡して直ぐに弟を探してくださいと頼みます。
2.警備員に弟を探しやすいように名前、背の高さ、髪の色、服の色を教えなさい。
3.決しておもちゃ売り場を離れないこと。お母さんはあなたたちとおもちゃ売り場で会えると思っているからです。
このようにしっかりと状況に応じた内容を教えるのです。
日本では教えられていないことなので、ぼんやりとわかってはいても緊急の時に素早くうごけません。
自分の子供にこの事例を話してみて下さい。答えがでてきましたか?
とても必要な情報だと思いませんか?